ネガティブを解消したい

不安の海に落ちるとき

何か事件があったわけではないのに、急に理由のない不安におちいることはありませんか?

私はよく眠る寸前、ウトウトとしたのと同時くらいに「はっ!」と不安になって目が覚めてしまい、そのあと、考えても仕方のないことをぐるぐると考えてしまって眠れなくなる、ということがありました。

それはまるで、急に足元が崩れて、深くて暗くて冷たい海にざぶん!と1人で落ちてしまい、そのまま沈んでいくような感覚に似ていました。

すごくいやな感覚。

今はその感覚がなくなったかというと、まったくないわけではないのですが、その瞬間、「おっ、来たな。」と内心にやりとすることができるようになりました。

不安には役割がある

不安というのは、すごくいやな感覚ですが、まるっきり悪い奴でもありません。
感情とはまた別のところで、私たちを守っているものでもあるのです。

不安は本能的なリスク管理として、「それは危険だよ。」とか「やめといたほうがいいよ。」と、あなたを守るために、あなたのセンサーに向かって信号を発する役割をしています。

「今日は雨が降るから傘を持って行ったほうが良いよ」と教えてくれるようなものです。
なので、それで助かることもあるのです。

不安を感じたことのない人はいないと思いますし、正常な機能です。

ただし。強すぎると、しょっちゅう耳元で「それは怖いよ。」「これも危ないよ。」「それ食べないほうがいいよ。」「そこ行かないほうがいいよ。」と言われているのと同じで、かなり厄介です。
いちいち聞いていたら何もできない。

ましてや、1日の終わりにやっと布団に入ってほっとした瞬間に「危ない!」と言われても、何がどう危ないのか、どうしたら良いのかわからないし、怖いし、眠れなくなるので困ります。

また不安になるかもしれない、という不安がさらに不安を呼んだりして、無限ループに入ってしまうことすらあります。

不安を理解してあげる

不安は理解してあげると、だいぶおとなしくなります。

誰か心置きなく話せる人がいたら、話してみてください。
そんな人は今すぐにはいないという場合は自分でできます。

まず、「何がそんなに不安なの?」と自分の不安に聞いてあげてみてください。
不安はここぞとばかりにいろいろ訴えてくると思います。

「景気も悪いし、仕事も安定していないし、貯金もできない。私は将来、いったいどうなっちゃうの?」
「ホームレスになるかもしれない。」
「〇〇さんがあんなことを言ってたけど、あれは私のせいだって意味かもしれない。私はきっと嫌われてるんだ。」
などなど。

きりがなく、止まらないかもしれません。
でもとりあえず聞いてあげる。

できたら、紙に箇条書きにメモしても良いです。
もしかしたら、これは対処できると思えることもあるかもしれません。

ひととおり聞いてあげたら、してあげてほしいことがあります。
セルフハグです。

自分で自分を抱きしめて言ってあげてください。
「大丈夫だよ。それはぜんぶ仮想の未来のこと。今このときはまだ何も起きていない。」

不安になるときはだいたいが「仮想未来」です。
未来だったらいくらでもどんな悪い想像でもできてしまうのです。

なので、少しずつゆっくりで良いので、自分のセンサーを「今」に戻します。
ゆっくり深呼吸して呼吸に意識を向けて、手の指を動かしてみて、自分の手足の感覚に集中してみます。

不安とうまくつきあう

私はその海に落ちる感覚に名前をつけることにしました。
なんでも良いのですが、なるべく可愛くて優しくて、できればおもしろい名前がおすすめです。

私がつけた名前は「波平(なみへい)」でした。

そうすると、どうしたってサザエさんちのお父さんが頭に浮かびます。
あ、落ちる!と思った瞬間、「波平きたっ!」と思うと、どうしたって深刻さが薄れるのです。
うまくいけば笑えます。

それから私はその海にそのまま沈んでみる、ということをやってみたことがあります。
これはとても怖いかもしれないので、安全な場で、しかるべきタイミングでセラピーとしてカウンセラーと共にやってみることをおすすめします。

どんどん冷たい暗い海に沈んでいく感覚のときはとても怖いです。
死んでしまいそうな気がして、涙がたくさん出ました。

でも、時間をかけてゆっくり沈んで行って、底の底まで到達したとき、不安の底はとても静かでなんにもなく、まるで本当の海底のように柔らかい砂だけがあって、そこにふわりと着地したのです。

しばらくそこでゆらゆらと揺れながら、遠く上のほうの水面を見ていました。
そして、またゆっくり時間をかけて光り輝く水面に上がってくることができたのです。

その感覚は今でも覚えているくらい鮮明なものでした。

今は根拠のない不安が急に襲ってきたとき、「波平きた!」と同時に「また底まで行ってみよう」と思ったりします。
そうすると、不思議なことになかなか最後まで行きつけず、すぐに「まあいっか」という気になって忘れてしまうのです。

不安とは適度な距離でおつきあいするのが良さそうです。

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