こんにちは。
心理カウンセラーの小澤昌子です。
カウンセリングの現場にいると
特に50代の働く女性たちから
よくお伺いする言葉があります。
「もっとしっかりしなくちゃいけないのに」
「私がやらなきゃ誰もやってくれないから」
「人に頼ったら迷惑をかけるから」
ここまで一生懸命に働いてきて
責任ある役割を果たしてきた方ほど
”ひとりで頑張る習慣”が
深く深く身についています。
でも本当はこうも感じているのです。
「本当はもうしんどい」
「本当は助けてほしい」
けれど声に出せないのですよね。
言葉にした瞬間、何かが変わる
そんながんばり屋さんが
やっとの思いでカウンセリングの席について
私と向き合ってすぐに
涙を流されたりします。
それは
悩みをうまく説明できないからではなくて
ようやく
”自分の気持ちを口にしていい”と
自分に許可が出せて
心がゆるむからなんです。
「わかってもらいたい」
「とりあえず弱音を吐いてもいい」
ご自分で
「なんで泣いているかわかりません」
とおっしゃる方もいます。
いいんです、いいんです。
それでいいんです。
まずはその一瞬
ふっと心がゆるむ体験自体が
その後の心の回復を
大きく助けていくのです。
自分を受け止めることから始まるカウンセリング
カウンセリングで私がお伝えするのは
特別秘伝のアドバイスでもなんでもありません。
むしろ
お客さまが自分自身と向き合い
ご自分を受け止めることを
私がお手伝いするのです。
私の言葉よりも
誰の言葉よりも
ご自分の心の声を言葉にするのです。
「こうでなければならない」
「こうありたい」
はひとまず横に置いて
「私、つらかったんだな」
「無理してきたんだな」
そう気がつくのに
年齢も役職も関係ありません。
むしろ
ずっとがんばってきた大人のほうが
気がつきづらかったりします。
「私、がんばってきたんだな」
そう気がついたとき
人は不思議と
次の一歩を選べるようになります。
それでもやっぱり
カウンセラーである私にも遠慮して
「同じこと何度も言ったら悪いかも」
「どうですか?と聞かれたら
良いですと言わないといけないかも」
と、気を遣ってくださる方もいらっしゃいます。
わかります。
私もカウンセリングを受けていた時代がありますから。
でも
遠慮してくださってるのね、とか
気を遣ってくださってるのね、
ということも、わかってしまいます。
カウンセラーに気を遣うんだから
職場や家庭でもさぞ
気を遣ってらっしゃるんだろうな
このパターンで我慢なさったんだろうな
と、カウンセラーは思います。
それはありがたい優しいことなのですが
カウンセリングには大事な目的があります。
そこはブレるわけにいかないのです。
お客さまがご自分を大切にすることは
わがままでも甘えでもなく
むしろ周りのためになる、ということ。
お客さまが幸せになることは
周りの方も幸せになる
ということです。
イキイキと笑顔になったお母さんを見たら
子供たちだって喜びます。
穏やかで優しくなったパートナーを見たら
彼だって嬉しいのです。
職場で「なんだかあの人すてき」
と輝くことは周りの人の希望になります。
「私はみんなの歓びなんだ!」って
お客さまが知ってくださること。
それは大事な目的です。
自分の心の声ってなに?
私はよくカウンセリングで
「ご自分とよく相談してください」
「ご自分の心の声を聞いてください」
と言ったりします。
自分の心の声が聞こえないから
わからないから来てるんだよぉ!
と思う方もいらっしゃるでしょう。
そうですよね。
例えば
この仕事は断ったほうが良いだろうか?
私はこの仕事ができるだろうか?
と悩んでいるときは
心の中にいろんな声が聞こえるかもしれません。
これ以上仕事が増えるのはきついなあ。
でもこれを断ったら昇給がないぞ。
昇給したいなあ。
それにこの前も断ったから
また断ったら、やる気がないと思われてしまう。
やる気がないと思われるのは嫌だなあ。
これをやる自信はないなあ。
でも自分の成長になるかもしれない。
成長したいと思ってはいるけどな。
私以外にできる人がいなそうだな。
やっぱり私がやるしかないのかな。
ちょっと迷っただけで
これだけの声が聞こえてしまいそうです。
じゃあ私の言う
「自分の心に向き合って
自分の本当の心の声に耳をすます」
って、どうしたらいいの?
ということになるのですが
ここがちょっと練習が要るところ
ここがカウンセラーが伴走するところなのです。
ここで最初に書いた
カウンセリングの席に座って
ふっと心がゆるんだとき
なんだかわからないけど涙があふれたとき
そのときの体感が意味を持ちます。
本当の自分の心の声は
ほっとしたときの涙と同じです。
止めようとしてもあふれるもの
切なくて恥ずかしくて
でもあったかくて
そこにたどりつくと、とても安心する…
それが本当の自分の心の声です。
それを聞けるようになるためには
ちょっと練習が必要かもしれません。
カウンセリングの現場で感じるのは
どんなにがんばってきた人でも
がんばってきた人だからこそ
「わかってほしい」
「安心したい」
という気持ちを抱えている
ということです。
これをお読みのあなたもきっと
そのおひとりではないですか?
どうか
ご自分を後回しにせず
少しずつでも
ご自分の心の声に耳を傾けてくださいね。
難しい場合はいつでも喜んでお手伝いします。
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