このブログのタイトルにもしているのですが、そもそも「人生を何度でも咲かせる」ってなに?
と自分でツッコミを入れてしまいそうになるのですが、
これは私が50代になってから
「人生もうだめだとあんなに思ったのに、ワクワクすることって起こるものだな」
「そういえば、いままで何度も、もうおしまいだ!と思ったけど、私って結構幸せかもしれないな」
と実感したことがあってから、思いついた言葉です。
ちょうどそのころ季節は春で、桜の木の堅くて茶色い幹から、たくさんの花が噴き出すように咲き始めたのを見て、「枯れちゃったように見えた木にも、毎年こんなにたくさん花が咲くんだな」と思ったのです。
「ずっといやなことばっかり続いてる」
「がんばっても、いつも思ったような結果にならない」
「みんな楽しそうに見えるけど、私は楽しいことなんか何にもない」
そんな気持ちになると、自分が今まで生きてきた道のりすら、ちっぽけなものに思えて、神様が意地悪しているんじゃないかと思ったりして、私の人生もうおしまいだ!と全部にバツをつけたくなります。
それでもね。きっとまたワクワクする日は来ます。
ほっといても来るけど、意識的に早く大きくたくさん花を咲かせるためには、こんな方法もありますよ、というのが今日のお話です。
1歩目:自分がずっと使っているフィルターに気づく
心理学では「投影」と言いますが、人は誰でもみんな自分のフィルターを使って世界を見ています。
例えば夕焼けを見て「きれいだなあ」と思った人は、「自然は美しい」というフィルターを使って見ているのかもしれないし、同じ夕焼けを見て「1日が終わっちゃう~」と思った人は「毎日充実するべき」というフィルターを使っているのかもしれません。
そのフィルターを使うようになった理由もみんな人それぞれあって、子供の頃に起きた出来事でそう思ったのかもしれないし、誰かにそう言い聞かされて信じたのかもしれません。
私は以前、「がんばらなくちゃ幸せになれない」というフィルターを持っていました。
「私には才能がない」というフィルターも、「私はひとりぼっち」というフィルターも。
そうすると、何が起きたかと言うと、「私は才能もないし、1人でがんばらなくちゃならない」事態が繰り返し起きました。
自分で背負いこまなくても良いような仕事も引き受けてしまうとか、助けてと言えずに1人で苦しむとか、そのくせ「誰も助けてくれない」と思っていたりしました。
でもこのフィルターって、意外と自分では気がついていないものなんです。
自分は「一生懸命やってるのになあ」と思っているだけです。
なので、まず、今いる苦しいところから脱け出たいと思ったら、自分がどんなフィルターを使っているのかを気にしてみてください。
自分の中に繰り返し出てくる言葉とか、自分に対してどんな風に思っているかとかがキーワードになるかと思います。
そして、人がどんなフィルターを持っているのかな?と興味を持ってみることもおすすめです。
「この人、なんでこんな風に思うんだろう?」
特に楽しそうにしている人、幸せそうな人のフィルターがどんなかって気になりますよね。
自分のフィルターに気がついたら、それがどんなものであれ、気がついただけで大発見です!
例えばサングラスをかけたまま夜の街に出て、「よく見えない!」と思っていたことが、「あ。サングラスかけてた(笑)」って気が付いたら外せばいいと思えますよね?
2歩目:ちょっとだけ習慣を変えてみる
フィルターに気がついたら、ちょっとで良いので習慣を変えてみてください。
私は自分の「ひとりでがんばらなければ幸せになれない」というフィルターを変えるために、毎朝30分早起きして「こころ日記」を書くようにしました。
これはちょうどそのころ、ジュリア・キャメロンという人の書いた『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という本を読んで、そこに書いてあったことをやってみたのです。
人に言えないようなことも、文章にならないような言葉も、殴り書きでも、絵でもなんでも良いのです。
毎朝心に浮かんだことを3ページ書くというもので、書くことが浮かばないときは「書きたくない。眠い。」と繰り返し書いた日もありました。
別にこの方法でなくても、あなたがほんの少し自分の習慣を変えてみるとしたら何が良いでしょうね?
通勤路をちょっと変えてみるとか、鏡に映る自分に向かって「私は幸せになる」と毎日言うとかもやってみたことがあります。
これをすると何が良いかというと、「私、自分を変えるために取り組んでるな」とまず思えます。
小さいけれど自己肯定感の芽が出てきた感じです。
そしてそれが継続できると自信につながっていきます。
思わぬ発見もあったりします。
どんな習慣でも良いけれど、「こころ日記」の良かった点は、なんとなくスッキリすることと、自分の感情に触れられたことでした。
毎日ではなかったけれど、それまで気がつかなかった自分の心の奥の声が聞こえた日もあったのです。
書きながら泣いたり笑ったり怒ったりしました。
でも書き終わったあとには、なんとなく心が軽くなったような気がしました。
今ではノートが15冊たまっています。
死んでしまう前に処分しないと、誰にも見せられないなあと思っています(笑)。
3歩目:誰かに話してみる
自立的な人ほど、自分のことを誰かに話すのって勇気が要りますよね。
「自分の暗い話を聞かせたりしたら、相手も暗い気持ちになっちゃうんじゃないか」
「こんな話したら嫌われてしまうんじゃないか」
「うまく言えないんじゃないか」
優しい人ほど相手の気持ちも考えてしまって、言えなくなったりします。
私もあんまり言えない人でした。
親にもよく「何を考えているのかわからない」と言われました。
そうしていると、自分の中でどんどん「誰にも言えない」「誰もわかってくれない」気持ちがよどみながら膨らんでいってしまい、なんだかわからないけど、やたら苦しい!という気分になったりします。
心理学を学んでいるとき、仲間同士で「自分の悪いところを出し合うゲームをしよう」ということになりました。
最初はちょっと緊張します。
はじまりは「このくらいなら出しても良いかな」というレベルから始まり、だんだんに「これでもか!」と、どうやったら相手よりも悪い自分を出せるかで盛り上がってしまいました。
「私は親に向かってこんな悪い言葉を吐いてしまった」と聞くと、「私だってもっとこんな冷たい態度をとった」とか、「いやいや私なんかもっと!」とか。
そのうち、だんだんネタが尽きてきて、いちばん最後に出た「悪いところ」は「私は一昨日キムチ鍋を作って、吹きこぼれてしまったが、まだ拭いていない」というものでした。
そうなるとみんな笑ってしまって、それでおしまいになりました。
きっとみんなそんなものなんだなと思って、笑いながらとても安心したのを憶えています。
安全だと思える場で、安全だと思える相手に、自分の心を打ち明けるのは、幸せになるためにとても重要なことです。
自分にはそんな相手がいないと思い込まずに、「このくらいなら出しても良いかな」というレベルから試してみることをおすすめします。
「誰になら言えるかな?」そんな目で周りを見てください。
それでも怖いと思ったら、カウンセラーなら「どんと来い!」です。
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