恋愛していると
ふと不安になったりすることがあります。
特におつきあい初期だったり
何か小さな引っ掛かりを感じたりした時
相手の中で自分が今
どのくらいのポジションにいるのか?
気になりますよね。
小さな不安の種から芽が出てしまう
恋愛初期だと不安は起きやすいです。
だって、まだ相手のことを充分知っていないから。
初期でなくても
あれ?と意外に思うようなことが起きると
相手の未知の部分が見えたりします。
これ。
明らかに不誠実なことをする相手は別の話ですよ。
人は基本的に知らないことは怖いのです。
本能的に未知の世界には警戒心が湧きます。
「見知らぬ天国より、見知った地獄」
という言葉が心理学にはあるくらいです。
そうすると
相手の知らない部分に対して
怖い空想が浮かぶことがあります。
もしかして
本当は私のこと好きじゃないのかも?
私のこと大事じゃないのかも!!
そうなると
人は不安に対して答えを求めたくなります。
まず
自分が納得するための証拠集め。
そういえば
最近ラインの返信が遅い。
頻度も落ちてる。
会っても前よりも
気を使ってくれてる気がしない。
ほ~らやっぱり。
私のこと大事じゃないんだ。
だいたいの場合
不安がもとで証拠集めを始めると
悪い証拠ばかりを集めだします。
なぜか悪い証拠のほうが
信憑性があるように感じてしまうのです。
特に
自分に自信がなかったり
不安にとらわれやすかったり
人生の過程で「心が痛い」と思うような
体験をしていたりすると
悪い証拠を信じたくないのに
そればかりが正しいような気持ちになります。
だって
もう二度とあんな思いはしたくないから。
できるものなら
自分がもっと傷つく前に
早めに白か黒かわかっておきたい。
でも本当に黒だったらどうしよう。
悪い証拠集めをしながら
1人で不安と戦っている時間は
本当にしんどいですよね。
そういう時、人は相手を試したくなる
自分では悪い証拠しか集められなくて
相手から良い証拠をもらいたいと思う時、
相手を試したくなったりします。
「試し行為」と言いますが
自分の心は横に置いておいて
相手の反応を見たくなるんですね。
例えばよくあるのが
「別れるって言ったらどうする?」
と質問してみたり
(別れたくないのに)
相手が都合が悪いと言っている日程を
あえて選んで
「その日じゃなかったら都合つかない」
と言ってみたり
好きなのに
まったく好きじゃないようなふりをしたり
相手に試練を与えて
乗り越えられるか試したくなるのです。
これ、成功すると
一瞬ほっとするんですよね。
「別れたくない」って言ってくれたり
「じゃあ都合つけるよ」と言ってくれたり
ご機嫌が直るように何かしてくれたり
乗り越えてくれた!
良かった!
やっぱり白だったんだ…。
でもこれはあまりお勧めできないのです。
またやりたくなるから。
クセになるからです。
一瞬、不安はなくなるけれど
また不安になると試したくなる。
そして何度もやっていると
相手はうんざりしてきます。
自分は黒だって疑われているんだ
試されているんだ
ということは、相手にも伝わります。
失いたくないから
期待に応えたいから
最初はがんばるけれど
そのうちうんざりしてしまうのです。
試さなかったらうまくいったかもしれないのに
試したためにうまくいかなくなる
すごくもったいないですね。
試したくなったら、自分の心に聞いてみる
このあたりで苦しくなって
カウンセラーに相談すると
「あなたはどうしたいですか?」
などと質問されたりします。
「どうしてそんなに自信がないんでしょう?」
と聞かれることもあるかもしれません。
私に質問しないで!
彼が私を大事に思ってるかどうかを知りたいのに。
でもね、ここ大事なところなんです。
あなたはパートナーを大事だと思っていますか?
それ以前に
自分自身の気持ちを大切にしていますか?
この場合の「気持ち」は
「いちばん大事だよ、と言われたい」
という気持ちではなくて
「相手を好きと思う気持ち」のことです。
自分が誰かを好きだと思えることは
とても大切な素敵なこと。
それを横に置いておいて
相手の態度を見てから決めようと思うと
自分の気持ちが後回しになります。
自分の不安を相手に埋めてもらおうと思うと
相手も人ですから
思ったように埋めてもらえないこともあります。
そうなると余計、不安になっちゃうんですね。
バケツに穴が開いているのに
ひとに「いっぱいにしてちょうだい」
と思っても無理があるのです。
「人を好きになれて良かったね」
「人を愛している自分って素敵だよね」
「もっと仲良くなれたら幸せだよね」
自分で自分を満たしておくこと
自分で自分の気持ちをほめてあげること
自分で自分を励ましてあげること
それができるようになると
自分にそんなに自信がなくても
過去に傷ついたことがあっても
不安に陥りにくくなります。
相手に試し行為を繰り返したりせずに
「あなたがいちばん大事です」
と胸をはって言えたりします。
100回相手を試すよりも
そう言えたほうがずっと
お互いに気分が良いのです。
小澤昌子のカウンセリングを受けるには?
ブログをご覧くださり、ありがとうございます。
カウンセリングの詳細については「カウンセリングメニュー」を、カウンセリングの日程については「ご予約状況」をご確認ください。