こんにちは。
心理カウンセラーの小澤昌子です。
本当は嫌なのに
断れなくて引き受けてしまう
相手の顔色が気になって
自分の言いたいことが言えない
そんな風に人に気を遣って
疲れてしまうことはありませんか?
人に気を遣ってるな…と
自分でわかっていればまだしも
自動的にスイッチが入って
いつの間にか疲れている
ということもあるかもしれません。
「嫌われたくない」が自動的に発動して苦しくなる
私は昔、
親友だと思っていた友達がいました。
しょっちゅう会って
おしゃべりして
2人で旅行にも行ったし
悲しいことも
楽しいことも共有している
この人がいてくれて良かった!
と思っていました。
友達からもいつも
あなたがいてくれて良かった!
と言われていました。
でもその時はなぜか
あまり気にしていなかったのですが
2人で会って
笑っておしゃべりして
その帰りになぜかふと
とても寂しい気持ちになったのです。
なんで寂しいのか
自分でもよくわかりませんでした。
その後、何年もしてから
心理学の勉強をして
自分がいかに自分を低く見積もっていたか
自分がどんなに自分を
大切にしていなかったかがわかって
あっ…と思ったんですね。
なんであの帰り道いつも
寂しかったんだろう?って。
そういえば友達はいつも
自分の話をしていて
私はずっと聞いていたな
と思いました。
私だって話せば聞いてもらえたと思うけれど
私の話なんかつまらないだろうと思って
彼女に聞かれたことしか
答えていなかったかもしれない。
彼女がショッピングするのに
いつもついて回って
高価な洋服とかをたくさん
見て歩いたけれど
私はほんとは全然
高級なブランドなんて
興味がなかったな
ということにも気が付きました。
じゃあなんで
「私の話も聞いて」とか
「この店は興味がない」とか
言えなかったんだろう?
それはやっぱり
友達に嫌われたくなかったから
なんですね。
そしてそのパターンは
恋愛でも同じでした。
彼に嫌われたくなかったから
何時間待たされても
何度もすっぽかされても
「こういうことするなら
もう会わない!」
とは言えなかったのです。
私は私の言いたいことを言ったら
嫌われる
迷惑をかける
と思っていたからです。
そうしてあっちこっちで
「嫌われたくない」が発動してしまい
友達といても、恋人といても
どんどん寂しく、
苦しくなっていきました。
なぜ人は「嫌われたくない」と思うのか?
でも実は
「嫌われたくない」
「好かれたい」というのは
人間としてとても自然なことです。
お互いがお互いを大好きで
信頼しあっていたら
こんなに幸せなことはないのです。
そして
それは人間の心のしくみとも
深く関わっています。
人は
誰かとつながりたい
集団に受け入れられたい
という思いを本能的に持っています。
それは生存のために
”仲間といることが安全”だった
原始時代からの名残とも言われています。
もうひとつの大きな意味は
「好かれる」
=「価値ある存在として認められる」
という思いがあるからなんですね。
私の過去の「嫌われたくない」は
まさにこの「価値を認めてもらいたい」
だったんだと思います。
人から認められることで初めて安心できる
誰かに頼られてこそ自分の存在価値がある
評価されないと自分に自信が持てない
そんな思いがあまりに強いと
知らず知らずのうちに
誰かの反応を自分の価値のバロメーターに
してしまいがちになります。
「良い子でいなければ愛されない」
「お父さんを怒らせないように」
「お母さんを困らせないように」
そんな子供時代の体験もあると
大人になっても
「好かれないと不安」
という感覚を持ちやすくなったりします。
また日本特有の
「まわりに合わせないとね」
という価値観も影響があるかもしれません。
でも
「嫌われないように」
と思うがあまり、
本当の自分を抑えすぎてしまうと
言えない自分が嫌いになったり
疲れたり
自分の本音がわからなくなって
自分が何を望んでいるのか
自分でもわからなくなってしまって
なぜかわからないけど
生きてるだけでしんどい
という状態になってしまいます。
「嫌われてもいい」と思ってみませんか?
ちょっと勇気が必要な提案ですが
「嫌われてもいい」
と思ってみませんか?
これは投げやりになってしまえ!と
いうことではないし
いきなり爆弾発言をしてしまえ!と
けしかけているわけでもないのです。
自分が苦しくなってしまう前に
嫌われないようにすることよりも
自分が自分であること
自分に正直でいること
自分が自分のために生きること
を選択してみませんか?
と思うのです。
ちいさな練習から始めることもできます。
無理なことは
「今はちょっと難しいかな」
と言ってみる。
「今日1日、私はどうしたい?」と
自分に聞いてあげる。
ノートに本音を書き出して
自分で「そうだよね」と言ってあげる。
「相手の期待に応えなくても大丈夫」
と自分に言ってみる。
そして夜寝る前に
優しく自分に問いかけてみてください。
「今日は私に正直に生きられた?」
って。
「嫌われたくない」と思うのは
あなたが優しい人だから。
でも
あなたの価値は
誰かに好かれることで
決まるものではありません。
自分を大切にすることが
まわりとの関係も健やかにしてくれます。
私の場合もですね
私が私でいられるように
ちいさな努力をした結果、
実はその友達とは疎遠になり
すっぽかし常習犯の彼とは
お別れをしました。
でもね
自分が自分でいられるようになると
とっても強力な
ほんとうの味方が現れるようになり
味方でない人は去っていき
とても自由でシンプルです。
少しずつでいいので
自分を信じてみてくださいね。
あなたが自分らしさを開放して
自由を取り戻していけますように!
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