こんにちは。
心理カウンセラーの小澤昌子です。
「最近、なんだか自分だけ
浮いている気がする…」
「誰とも予定が合わず
みんな楽しそうなのに私はひとり…」
そんな風に感じると
「ひとりぼっち」はまるで
大きな失敗のように
感じてしまうかもしれません。
でも実は
ひとりでいる時間には
人生を豊かにするための
静かで強いチカラがあります。
静けさがくれる、本当の自分をとりもどす時間
先日ふと気が付いたのですが
私は30代半ばまでは
実家で暮らしていたり
夫と暮らしていたり
誰かと暮らしていたわけですが
離婚してからはずっと
ひとり暮らしで
そろそろ
誰かとの暮らしと
ひとりの暮らしとが
同じくらいの長さになってきました。
いやぁ、よくがんばってきたねって
自分をねぎらいたくなります。
高いところの電球を換えるのも
重い家具を運ぶのも
これ、どうしたらいいんだろう?
と最初は途方に暮れたけど
それなりに知恵を使うと
できちゃうんですよね。
ましてや
自分で自分の経済を支えるのも
ヒヤヒヤしたし
震災のときは
いつまでも余震で揺れる部屋で
誰とも連絡がとれなかったけど
なんとか生き延びました。
原動力になった感覚があります。
それは離婚前、
もう別居するとわかっている家で
2人で暮らしていた最後の時間が
本当に辛かったこと
心が乱れて眠れなくて
家を出て
初めての一人暮らしになった時
まだカーテンもない部屋で
何日も爆睡したのを憶えています。
その時の
初めての静かな時間と空間が
もう一度立ち上がるチカラをくれたのです。
誰かと一緒にいるとき
私たちは少しだけ相手に合わせます。
言葉を選び、
表情を作り、
自分を調整します。
それはとても大切な思いやり。
でも、ひとりでいるときに
本当の自分の気持ちに
気付けることがあります。
「本当は疲れてたんだな」
「最近ちょっと無理してたね」
「私、あれが苦手なんだな」
静かな時間は
心の奥に耳を澄ませる
チャンスでもあるのです。
リンドバーグ夫人だってひとりぼっちだった
私が大好きなエッセイなのですが
アン・モロー・リンドバーグの『海からの贈り物』
があります。
1955年の出版ですから
けっこう古いエッセイです。
夫はあの飛行家のリンドバーグですから
(大西洋単独無着陸飛行を初めてした人)
有名人の奥さんなわけです。
でも必ずしも
彼女の人生は順風満帆ではなくて
夫に愛人がいたり
子供が6人いたのですが
そのうち1人を亡くしてしまったり
そして彼女自身も飛行機乗りで
仕事も持っていたわけですから
とても多忙な毎日だったと思いますが
それでも彼女はあえて
子供たちをおいて
島に渡って
ひとりぼっちの時間を作って
エッセイを書いたんですね。
エッセイには
年齢について
愛と結婚について
平和について
孤独について
イキイキとした文章がつづられていて
はげまされます。
今、読んでも古さを感じなくて
私は大好きなんです。
この音楽いいな~、とか
なんて空が青いんだろう、とか
風の匂いが夏だね~、とか
誰かに
「ほら綺麗だよ」
と言うのも素敵なことですが
誰にも話さずに感じたものが
深く心を動かすこともあります。
私はこんなブログを書くときも
カフェとか、人がいたら無理だし
音楽さえ流さずに
1人の部屋の中で書いています。
ひとりぼっちの時間が
より感受性を豊かにしてくれて
自分の内側から湧いてくる発想や
ひらめきをキャッチする
そんな新しい何かを
見つける時間になったりするのです。
ひとりでいられる人は強くて優しい
ひとりが好きだからといって
人とのつながりが要らない
というわけではありません。
むしろ
ひとりの時間を大切にできると
誰かとの時間もより大切に感じられます。
自分とつながって
自分の内側を整えられると
相手と心地よくつながる準備ができます。
ひとりぼっちが辛くて
居ても立っても居られなくて
誰かに連絡するのではなくて
ひとりぼっちの時間は
ちょっぴりの寂しさと同時に
静かな豊かさを育んでくれるのです。
そしてそこには
「あなたはちゃんと自分を
大切にできていますか?」
という問いが隠れています。
ひとりぼっち=失敗
ではなくて
ひとりで過ごせる=自分を大切にできる
だと思ってみませんか?
それでもやっぱり辛いときは
どうぞカウンセリングに来てくださいね。
あなたが豊かなひとりぼっち時間を過ごせますように。
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