感情というものは、良い(正しい)も悪い(間違っている)もないので、ぜんぶ「有り!」なのですが、ここで言う「良い感情」というのは、「良い気分」とか「快い感情」という意味です。
幸せだったら当然「良い気分」ですが、そうでもないときにも「良い気分」をなるべく自分に与えてあげると、幸せを感じやすくなっていけますよ、というお話です。
人はみんな見えないアンテナを持っている
私の空想ですが、人ってみんな頭の上にピコンと見えないアンテナが立ってるように思います。
そこでいろんな感覚を受信しているイメージです。
「今日は雨降ってるけど、晴れそうな気がする」とかの勘から
「なんか今日は上司の機嫌が悪いかも」のような漠然とした雰囲気も。
受信したくてもしたくなくても、いろんな電波が自然に入ってきます。
いろんな方とお話していると、「うわー!この方は受信感度がものすごく鋭敏で、他の人が気づかないような小さな心の声や情報をゲットしてるんだな~。すごい!!」と思うような方がいます。
私なんて到底気がつかないな。カウンセラーとしてどうなんだろ?(恥)と思ってしまうくらいです。
ただ、そのアンテナがいつも良い(快い)情報を受信するとは限らないので、そこがその方のつらいところになっていたりします。
他の人が気づかないような違和感や、居心地の悪さや、「この人なんだか嫌だな」というような、人に対する感覚まで。
感じたくない気分をたくさん感じてしまう。
それで「生きることは苦しいこと」と感じている方は結構いらっしゃる気がします。
せっかくの高性能アンテナが自分を苦しめてしまっているんですね。
幸せのアンテナを育てる
機械のアンテナだったらそうはいかないけれど、人が持っているアンテナは育てることができます。
今までたくさん、自分のアンテナを「幸せ受信機」に育てていって、現実的に幸せになっていった方を見ました。
アンテナを育てるための素晴らしい栄養剤は、なるべく自分に良い(快い)感情を感じさせてあげること。
特別に旅行に行ったり、豪華なものを買ったりしなくても、日常的な良い感情にたくさん気づくようになることが良い効果をもたらすと思います。
例えばですが。
私のプロフィールをお読みいただいて、「かご編み」ってなんですか?というご質問がありました。(ありがとうございます!)
私はときどき、1時間半かけて電車に乗って、鎌倉まで「かご編み」を習いに行っています。
海辺の小さな教室で、ラフィアという天然素材を針に通して、せっせとかごを編んでいくのです。
パンかご、雑貨入れ、カトラリーケース、いろいろ作りました。
今度どんなのを作ろうかな?と考えているときはものすごくときめきますし、編んでいる間は無心です。
鎌倉まで行くときは、わざわざ遠回りをして、海辺を走る江ノ電に乗って、携帯をリュックにしまって、海や季節の風景をぼんやり眺めながらゴトンゴトンと行きます。
たいしたことは考えていないのですが、そういう時の私のアンテナは良い感情だけしか受信していません。
ああ、波が光ってるなあとか、街ゆく人の服装が夏らしくて明るいなあとか。
そしてその感情は、例えば翌日、仕事で何か失敗したりしたとしても、余韻として残っていて私を助けてくれたりします。
わざわざ鎌倉に行かなくても、今日は空が綺麗だとか、買って来たアボカドが当たりだったとか(アボカドって難しいですよね)、お掃除したら床が光ってるとか、ご近所さんが気持ちの良い挨拶をしてくれたとか…。
その時に感じる「心の扉が一瞬パタンと開いて、明るい空気がさっと入ってくるような感覚」を大切にしてみると、アンテナは幸せに対する感度を上げていってくれるようです。
幸せ感度が上がると、だんだんに幸せの方向にチューニングされていき、アンテナは不幸せ電波を受信しづらくなり、ますます幸せ電波を受信しやすくなるという好循環が起きるように思います。
今日の問いの「幸せが先か?良い感情が先か?」ですが、「幸せになるためには、幸せな方はどうぞそのままで。いま幸せと思えない方は、まず先に良い感情を日常的になるべくたくさん感じるようにしてみると、幸せになる確率が上がりますよ。」ということです。
プロフィールの「パンダ鑑賞」に関してもご質問いただいたのですが、これについて書くと止まらなくなり、パンダのブログになってしまうので、また別の機会に…。
今日が素敵な日になりますように。
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