幸せになりたい

「優しいね」と言われるとつらい~優しい自分に疲れたときには~

こんにちは。
心理カウンセラーの小澤昌子です。

私は子供のころすごく
「優しい子だね」
と言われたかったのでした。

なぜかと言うと

親からいつも
「弟のほうが優しくて女の子みたい」
「あなたのほうが強くて男の子みたい」

「逆になったら良かったのに」

と言われていたからです。

自分は優しくないんだと思ったし
優しい女の子は憧れでした。

でもそんなうらやましい言葉を言われて
心がモヤモヤしてしまう人もいます。

「優しいね」と言われるたびに、心がざわつく

「〇〇さんってほんとに優しいよね」

そんな風に言われて
心がざわつくことがありませんか?

それはもちろん”誉め言葉”で
言った人は良い意味で言っているのですが

そう言われると
なんとなくモヤモヤしたり

「それ、誰のこと?」
という気持ちになったり

「優しいって言葉って無難だよね」
と、素直に受け取れなかったりする

そんなこともありますよね。


私自身はとっても
「優しさ」に憧れていましたから

「優しい」って言われるためには
どうしたらいいんだろう?

と思って

例えば
彼に待ち合わせをすっぽかされても
怒らないで我慢したり

友達に一緒に来てと頼まれたら
自分の予定を変更してでも
つきあったり

母親の愚痴を
何時間でも聞いてあげたり

「優しい」って言ってもらえるのって
大変なことだなあと思っていました。

でもここで
「あれ?なんか変じゃない?」
と思いますよね?

「優しい」って我慢すること?
「優しい」って本当の自分を出さないこと?


私は結局、両親が亡くなるまで一度も
「優しい」とは
言ってもらえなかったのですが(とほほ)

母親の愚痴を何時間も聞いてそのあとに
「あなたは優しい子だね」
と言われても

感謝の気持ちなんだと思えば
言われないよりも良いけど

もしかしたら
すごくモヤっとしたかもしれません。

彼氏に何回もすっぽかされて
それでもずっと怒らずに我慢して
「君って優しいね」
と言われても

私は彼に嫌われたくないから
”良い人”をやってしまっただけだわ、と
自分を責めたかもしれません。


どうやら

「嫌われたくない」
「波風を立てたくない」

という思いから

自分を抑えて絞り出した優しさは
自分を幸せにはしてくれないようです。

優しさが「仮面」になってしまうこともある

私たちは大人になるにつれて

「優しくすること」
「空気を読むこと」
「人に合わせること」

が上手になっていきます。

社会で生きていくためには
そういうことが上手になったほうが
生きやすかったりもします。

でもそれが

「もめたくないから我慢する」とか
「Noが言えないから従う」とか
「嫌われたくないから笑う」

という形で積み重なっていくと
それは仮面が分厚くなっていくのと同じで

自分でも本当の自分の姿や気持ちが
だんだんわからなくなってきます。


心の中では

「ほんとうはちょっと怒ってる」
「これ以上、愚痴は聞きたくない」
「ほんとうは断りたい…」

そんな気持ちがあるのに
いつもいつもなかったことにしていると

自分の心の声は聞こえなくなっていきますが
無くなったわけではないので
心はどんどん疲れて
擦り減ってしまいます。

そして

「あれ?私はどうしたいんだっけ?」

と考えてみてもわからない
ということになるのです。

「優しい」って素晴らしいことで
とても大切なことなんですが

でも
「優しい」と言われて
モヤっとした気持ちが上がってくるなら

もうそろそろ我慢をゆるめて
ほんとうの自分を助け出してあげる時が
来ているのかもしれません。

「私を大切にする」優しさをはじめよう

優しさって
春に咲くちいさな花とか
静かにふくそよ風とか

本来そんな自由であたたかいもののはず。


私が以前、旅行に行こうとして
あのごろごろ引っ張るスーツケースを持ちあげて
新宿駅の階段を上がっていたんですね。

そうしたら

20代くらいの若い男性が後ろからスッと来て
「お持ちします」って
階段の上まで持って上がってくれて
ニコっと笑って去って行かれました。

私はもうすっかり60代半ばですが
まだ元気で歩くのも早いので
電車で席を譲ってもらったことはなくて(笑)

いつ譲ってもらえるようになるのかな~と
楽しみにしているのですけど(笑)

だからこの時はびっくりしました。

よっぽどヨタヨタしていたのか?
おばあさんに見えたのか?

でもその男性の優しさと爽やかさに
とっても感動しました。

お顔もよく見てはいないけれど
超イケメンの記憶しかない(笑)

去っていく後ろ姿に
「あなたが最高に幸せになりますように!」
と祈りましたよ~。


優しさってこんな風に

誰かに喜んでもらいたい
誰かを助けてあげたい
ものですよね。

それはとっても暖かくて嬉しいものだけど

でもそれは
自分を犠牲にしない範囲であっていい。


嫌なことにはNoと言っていい。

無理して笑わなくていい。

疲れた日には休んでいい。

そんな風に自分を守ることも
立派な優しさです。



「優しいね」って言われたとき
心がふわっとあたたかくなるなら
それはあなたの本質でとても素敵なこと。

でももしモヤモヤするなら
それはあなたの中の本当のあなたが

「わたし自身にもっと優しくしてよ」
そっとささやいているのかもしれません。

あなたの優しさが
あなた自身を苦しめていませんように。

誰かに優しくするためにも
まず、あなたが
あなたの心に優しくできますように。

祈っていますね。


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