海辺で暮らしたい

好きな場所には好きな人が集まる

私はとても海が好きで
最近、海辺のシェアハウスと東京の家の2拠点生活をしています。

海辺の町ですので、海が嫌いという人はわざわざ来ないんですね。
シェアハウスは、共同生活が嫌いという人は基本的には住まないはずなんです。

何かの事情で一時的に仕方なく
という人はいるかもしれないのですが。

好きな人に出会いたい方は、好きな場所に行くと確率が高そうです。

慣れているのに居心地の悪い場所もある

私は30年以上の間、企業での仕事をしてきました。

主に人事とか人材ビジネス関係の仕事だったので、
いろんな会社の人事の人たちが集まる交流会みたいなものがあったり
勉強会があったり
いわゆる業界の情報交換の場みたいなものがたくさんありました。

行かなくても良いんですけど
そういうところで新しくて正しい情報をたくさん得ることが
自分の仕事にとって必要だと思って参加していました。

そういう場はだいたい都内の大きなセミナールームだったり
ホテルの会場だったり、レストランということもありました。

受付をして、名札をつけて
遠くから見るとみんな灰色に見えるようなダークカラーのスーツで
わいわいと名刺交換をするわけです。

セミナーの内容はほとんど憶えていないのですが
大事なのはそこで作った人脈だったりしました。

そういう場所で、ひときわ華やかに上手に
たくさん人脈を作って人気者になる人もいます。

ダークカラーのスーツ群の中で
ピンク色のスーツがお似合いだったりして
おじさまたちの中をスイスイ笑顔で歩いている人を見ると

すごいなあ。
私なんかは灰色に埋もれた地味なおじさん(おばさんじゃなくて。笑)だなと思いました。

正直、あまり楽しくなかったのです。

30年もその業界にいながら、
業界の集まりが好きじゃないということは
自分のキャリアにとって致命的のような気がしていました。

自分がそう思っていると、向こうから寄ってくる人も少ないんですよね。

こうやって退職してみると、
今でも近況を話し合えるような人はほんの数人で
あんなに数えきれないくらい大勢の人と名刺交換をしたのに
手元にはどんな方だったのか思い出せないような(ごめんなさい!)名刺の山が残りました。

海辺の町の人々

さて今は、
海辺の町と都内の家とを行ったり来たりして生活しているわけですが
朝晩の涼しい時間帯に海辺に散歩に出かけると
当然、町の人たちとたくさんすれ違います。

観光地でもないのですが、
住んでいる人と観光に来た人の違いもわかったりします。
私自身はまだ観光客のほうです。

いかにもサーファーといった感じの若い人もたくさんいますが
なかには、私くらいのお歳にお見受けするのに、
骨まで日焼けしているんじゃないかと思うような女性がいたりします。

焼けた肌に白いタンクトップとシルバーのアクセサリーがとてもお似合いで
腕にはうっすら筋肉。
髪は白髪なのか海水焼けなのか、ちょっと海藻みたいに縮れて風になびいています。

そういう方が大きな犬を連れて海辺を散歩していたりすると
「わあ~!かっこいい!」と、ときめきます。

好きなことをやってきた人の潔さを感じるのです。

ほかにも魚市場で働く私と同年配の女性。

やっぱりすごく日に焼けて、
前掛けをして、きびきびと働いていて
魚のことならなんでも知ってる!今日はこれを食べな!という勢い。

明るくたくましく頼りになりそうで
やっぱりすごく素敵に見えます。

さて。ここでなぜか私は
「私なんかだめだな。ただの地味なおじさんだな。」とは思いませんでした。

自分の「好き!」の気持ちが嬉しすぎて、

自分のだめなところに目が行かないのです。

海辺で名刺交換はしないので、もう会うこともないかもしれないけれど
心には宝物のように、しっかり刻み込まれて、得をした気分です。

好きな場所には好きな人が集まる

海には、海が好きな人が集まる確率が高い。
山には、山が好きな人が集まる確率が高い。
映画館には、映画が好きな人が集まる確率が高い。

自分が好きな場所には、自分の好きな人が集まる確率が高いのです。

婚活している方、ぜひご自分の好きな場所に頻繁に出かけてくださいね!

当然ながら、もしかしたら
業界の集まりにも、海辺の町の人がいたかもしれないし
海辺の町から、ダークスーツで会社に行く人もいるでしょう。

ビジネスの集まりが悪いわけではないのです。
そこで心から楽しめる人もいるのです。

大事なのは、自分の「好き」の気持ち。
「好き」には大きなパワーがあります。

見える世界が違います。
見える世界が違うと、とる行動も違ってくるし、出会う人も違ってきます。


自分の「好き」を大事にしていますか?

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