ネガティブを解消したい

人に心を開けないのはなぜ?…寂しいのに人と距離をとってしまう理由

こんにちは。
心理カウンセラーの小澤昌子です。


本当は辛いのに
大丈夫です、ご心配なく
という態度をとってしまう。

本当は誰かにそばにいてほしいのに
なぜか壁を作ってしまう。

そうしてますます
寂しく辛くなってしまうことがあります。

人との間に壁を作ることは
一見、しっかりしている
「自立」のように見えますが

実は心の奥にある
「防御の反応」であることが多いのです。

暗黒時代、誰の手も借りようとしなかった

先日、
久しぶりに友達とけんかをしました。

こんな歳(60代半ば)になって
45年も親友でいた人と。

それもすごく些細なことです。


実は先日、私の誕生日があって
友達が私のためにわざわざ
海辺の町のレストランを予約してくれて
一緒に行きましょう
ということになりました。

嬉しかったです!が

その待ち合わせのことです。

実は彼女はかなりの方向音痴で
待ち合わせがかなり難題なのです。

家まで迎えに行ってあげられる距離でもないので
やっぱりどこかで待ち合わせなくては
ということで

駅の1番ホームの「いちばん下り」の端っこで
ということにしました。

今思えば、これがまずかったですね。
「下り」と「上り」が
わからなかったみたいです。

行先が「東京駅」だったら
そっちに向かうのが「上り」
くらいはわかったと思うのですが

どっちも東京駅じゃなかったわけです。

時間に来ないので心配になって
電話してもつながらない

やっとつながったと思ったら
ホームにはいるけれど
今自分がどの辺にいるかわからない
と言うのです。

上りと下りがわからなかったとしても
「ホームの端っこ」って
2か所しかないじゃないですか?

私が端から端まで探してもいなくて
なぜか真ん中あたりの
混雑している中に彼女はいました。

そこで私は
カウンセラーらしからぬ
「イライラ」状態になり(汗)

「なんで電話に出ないのよっ!」
「ホームの端っこねって言ったじゃない!」

彼女も負けじと
「だってわからなかったんだもん!」
「じゃあ、どっちが上りなのよっ?!」

しばらくして
彼女「ねえ、今、イライラしてる?」

私「してないわよっ!」
(完全にイライラしている)

ということがあったのです。

もともと彼女は優しい人ですし
私もあまり怒らないタイプなので

私たちは45年も友達でいながら
言い争いとか喧嘩のようなことが
全然ありませんでした。


今でも彼女に時々言われるのですが

「あなたが離婚したころ
 なんの連絡もないし
 どうなっちゃったのか知らなかった」

私が離婚して
働き過ぎて倒れて
付き合っていた人とうまくいかない

その一連の暗黒時代に
私はこんな長い付き合いの友達にも
相談しなかったんですね。

しなかった、というよりも
できなかった
というほうが合っていると思います。

ものすごく寂しかったのに。

壁を作る心理の背景

ではなぜ
寂しいのに壁を作ってしまうのでしょうか?

その心の背景には
こんな思いが隠れていたりします。


傷つくのが怖い

人間関係で辛い経験をすると
同じような思いを避けるために
人と距離を置こうとします。


私は夫とのことが辛かったので
人間関係全般がもう辛くなりました。

このうえ、友達との間でも
辛い思いをするようなら耐えられない

と、距離を置いてしまっていたのですね。


迷惑をかけたくない

私が離婚だ、ハードワークだと
自分を忙殺していたころ

友人たちは子育てで
手一杯の時期でした。

私が頼るのは迷惑なこと
みんなそれどころじゃないだろう

ネガティブな話を聞かせるのは
きっと楽しくないだろう

と思っていました。

それに
会社で責任ある仕事をしている
がんばってると
友達に言われていたのに

だめな自分を見せたくない
めそめそしているのを見せたくない
決断できずにおろおろしている姿を
見せたくない


そんな気持ちもありました。


でも
その当時はほんとに辛かったけれど

こういう心理はすべて
「自分を守るため」に働いている
実は結構自然な防御反応なのです。



その時の私は勇気がなかったので
できなかったけれど

もし、今これを読んでいて
できれば壁を作らずに人とつながりたい
と思っている方がいたら

壁を一機に取り払う必要はないので
むしろ少しずつ
「心を開く練習」
をしてみませんか?



小さなことから頼ってみる

「この書類を見てくれる?」とか
「ちょっとこれを持っててくれる?」とか

ほんの小さなお願いから初めてみてください。

小さなお願いでも
いろいろな人に
練習だと思って
苦ではない程度に頼んでみると
意外と頼むことに慣れていきます。


感情を短い言葉にしてみる

「今日は疲れたな」とか
「ちょっと寂しいな」とか

ひとりごとでも良いから言ってみる
できれば誰かにつぶやいてみる

説明しなくてもいいんです。

言葉にするだけでも
壁は少し薄くなります。


自分の気持ちを否定しない

「寂しい」と思うことは弱さではなくて
人として自然なことです。

自分から湧いて来る感情を否定すると
それは自分自身を否定したことになります。

自分自身を否定する癖をつけると
どんどん幸せから遠ざかるのです。

寂しさも悲しさも大切な自分の一部です。

まず自分がそれを認めてあげることが
壁を下げる練習にもなります。

つながりで安心感を守ることができる

もしあなたが
「寂しいのに壁を作ってしまう」
と感じるなら

それはあなたが
人とのつながりを求めている証ではないですか?

壁はあなたを守ってくれたもの。

でもこれからは
少しずつその壁の向こうに歩み寄っても大丈夫です。

壁がないほうがむしろ
安心感が増すのです。

寂しいと思えるあなたなら
つながりが欲しいと望めるあなたなら

あなたが安心して心を開ける関係は
きっと築いていけるのです。



さて誕生日に友達とけんかした件ですが

それは私にとって
かなり愉快な思い出になりました。

「イライラなんかしてないわよっ!」って
おかしくないですか?(笑)

それに
あんなに何も言えなかった私が
友達に感情をぶつけて
友達も負けずに言い返してきて

しばらくは
「なんなのよ!」って
お互い言っていましたが

そのあと
何事もなかったかのように笑って
海を見ながら食事して帰ってきました。

とっても美味しい食事でした。

イライラを安心してぶつけたお詫びに
今度の彼女のお誕生日には
私も良いお店を探そうと思います。

私はやっと
心の壁が薄くなって

その分、
彼女にありがとうと思えるし
楽しくなったなあと思うのです。


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