どんなに波に乗っていようが
評価されていようが
「やりたいこと」というよりは
「やるべきこと」をやる、というのは
抵抗を感じることがありませんか?
「いや」にはいろんなレベルがある
先日の朝、雨が降っていて
それでも電車に乗らなくてはなりませんでした。
通勤の時間帯ですから
電車は満員状態です。
濡れた傘と足元の悪さと混雑と
車内は不快指数マックスでした。
いやだなあ、乗りたくないなあ
と思いますよね?
でも、これに乗って楽しいところに行く!
と思ったら、「いや」指数は下がります。
これに乗ってやりたくないことをしに行く
と思うと、「いや」指数が上がります。
これに乗ってやりたくないことをしに行く
のであっても
最近、彼がとっても優しくて幸せ
と思って暮らしていたら
「いや」指数は上がらないかもしれません。
おんなじ雨の日の満員電車なのに
まあ、いっか!と思えるか思えないか
それは大きな違いになります。
理由はひとつではなく
いろんな状況が重なって
「いや」のレベルがあるんですね。
日常生活を送っていると
どうしたって
「いや」なこともしなくてはならない
そんなこともあります。
真面目で心優しいがんばり屋さんほど
やってしまいがちなのですが
どんないやなことも
ずーっと我慢に我慢を重ねて
なかったことにしていると
「いや」も感じなくなるけれど
「好き」もわからなくなります
と、よくお話しています。
自分の心の声に耳を傾ける習慣がついていると
自分がどのくらいのレベルでいやなのか
わかりやすくなります。
これはどのくらい「いや」なのかな?
という自覚が持てると
自分の「好き」も守れるし
自分が壊れてしまうのを防ぐこともできます。
そしてそのレベルは
人と違っていいのです。
あなたはあなたの「いや」のレベルが
あって当然です。
あの人は耐えられているから
私も耐えなくちゃならない
という基準はないのです。
違う世界も想像できると、「いや」とつきあうのが楽になる
私が仕事の渦に飲み込まれて
鬱になってしまったとき
いやでもこのプロジェクトを成功させるか
全てを失うしかないんだ
くらい切羽詰まっていました。
全てというのはもう
築いたポジションも信頼もプライドも
家も生活も何もかも
というくらいの全てです。
今思えば、全然そんなことはなく
もっと選択肢はあったよね
と思うのですが
もう何がどのくらい「いや」か
わからなくなっていましたし
どんな選択肢も見えなくなっていました。
そうなったらもう
「助けて」を言う必要があります。
でも、そうなる前に
自分を助けてあげることはできます。
まず自分の「いや」を否定せず
ちゃんと認識してあげることが大事です。
時々ほめてあげることも必要です。
「私よくやってると思うよ。」って。
ご褒美も忘れないでくださいね。
ちゃんと自分の好きなことを
自分にやらせてあげましょう。
そして常に逃げ道も考えておくのをお勧めします。
どんなアイデアでも構わないので
「いや」なことをしないで済む方法を
考えてみてください。
複数の選択肢を持っていると
心に余裕が産まれます。
それに、まさかと思うような方法でも
それが実現できる場合もあります。
私は「もうほんとにいやだ!」と思った時
満員電車を降りて
いきなり違う電車に飛び乗って
海に行ってしまったことがあります。
大事な会議があったのに
「具合が悪いので休みます」
の連絡ですっとばしました。
スーツを着て、かばんを持ったまま
傘をさして、雨の海にたたずんで
大きなとんびが旋回するのを眺めて
近くでお茶を飲んで帰ってきました。
ちょっと不審な人だったと思いますが
それだけでも「いや」指数が下がって
次の日はしれっとして会社に行きました。
それでも何とかなるし
今となっては笑い話になっています。
仕事って実はそんなもんだと思っています。
どんな大事な会議だったのかなんて
今はすっかり忘れています。
私がいなくても会社はつぶれませんでした。
そしてすべてを失う!って怖れていたことも
特に何かを失った覚えもありません。
それよりも
ああ、あの時はほんとにいやだったなあ!
ということは憶えています。
だから、あの時、
自分の気持ちを大切にして
違う電車に飛び乗って
海に行って良かった!と
今でも思っています。
今、同じように
「もうほんとにいや!」
と思っている人がいたら
休んだっていい。
違う電車に乗ったっていい。
まったく違う景色を見てみましょうね。
それからもう一度やってみるか
もうやらないのか
自分に聞いてみたって遅くない。
と言ってあげたいです。
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